電子ペーパー
3年以内に、PC以外のデバイスもインターネットを通してつながる時代になるのは間違いない。
"クロスブラウザ"から"クロスプラットフォーム"というのが、インターネットの多デバイスへの進出において非常に重要なポジションを占めることは間違いない。
電子ペーパの原理も気になるが、ここでは電子ペーパが既存のデバイスとどのように結びつき相乗効果を生むかを考えてみた。
電子ペーパーがどう使えるだろうか?
日 本では多くの人が、好きな場所からいつでもインターネットに接続できる端末(ケータイ, PDA, or ノートPC)を持ち歩いている。しかし、ケータイ, PDA, PCには決定的な弱点が存在する。情報の可読性の低さである。その弱点を克服できないために、紙媒体がなくなることはない。いや電子ペーパーが登場すれば 端末でこの弱点を克服する必要は無くなるだろう。
Bloglinesでいくつかのブログを購読している。
しかし、bloglinesをチェックするのはPCに触っている時だけであり、電車の中でチェックできる携帯版RSSリーダーが欲しいと思っているが、先ほど書いたとおりケータイの可読性は著しく低い。
そこで、電子ペーパとデバイスの間でデータ送受信のプロトコルが標準化され、データをやり取りできれば、「ケータイでニュース・ブログを購読」->「電子ペーパに転送」->「電子データをためておいて後で購読する」ことが可能になる。
ブログが一つのメディアとなり、好きなブロガーのエントリーを好きなときに電子ペーパ上で購読できる。ユーザから見ると、Push型のメディアからPull型のメディアになる。
例えば、駅の売店で購入するスポーツ新聞もデータをダウンロードする・・となるかもしれない。
また、"紙媒体に比べて鮮度の新しい情報”を、街のいたるところでダウンロードし購読するという事も可能になるだろう。紙媒体から電子媒体になることで広告も変わるかもしれない。
また、家電のIT化が今年~起きる(だろう)IT革命(ネットバブルというのは嫌いなので)の目玉になることは、間違いなさそうである。
家 ではドラマに出てくるインテリアやグッズや俳優・アイドルが着ている服それらを「欲しい」と思ったときに、リモコンで「ピピ!」としたらネット ショッピングで購入でた、。「ドラマ中の主題歌がいいな」って思ったら、(テレビから)itunes storeで購入してダウンロードできる。
通信インフラの発展により、テレビは、ただの映像配信ではなくメタ情報と共に配信される。
出ているタレントの他の出演番組情報や、先ほど書いたインテリアグッズやファッションや、アニメなら(オンラインで)漫画を購入するだろう。ソーシャルブックマークでの人気番組なども面白い。
今まで、インターネットはパソコンだけのモノであった。
そ して、コンテンツ製作者が作ったものを一方的に見ているだけであった。しかし、APIが公開され、WEB2.0があちらこちらで話題になり、ユーザ自身 がアプリケーションやデータを作り出す時代になった。今までローカルPC上でしていたことを全てWEB上でやってみよう!というムーブメントも一時期起 こった。
何をサーバで行い、何をクライアントで行うかは一つのポイントであると思う。
クライアントとインターネットの連携については、Zopeジャンキー日記さんの
パーソナルネット
が考えるところに近い。
ハードディスク等のストレージは、一部WEBに移行するだろうというのが私の意見である。オンラインストレージ・共用・ファイルへのタグ付け・公開レベルの設定などなど。
しかし、PCだけを相手にしたWEBアプリケーションではなくて、最初に書いたマルチプラットフォームを考えサービス・コンテンツを作っていくことが一つポイントになるのではないかと考えている。
今までばらばらであった、PC・ケータイ・テレビなどのデバイスがインターネットを通して一つにつながる。
非常に抽象的だが、そういうムーブメントをつくりたい。
l'essentiel est invisible pour les yeux