「Life is beautiful: 21世紀の錬金術:Web2.0バブルで一儲けする方法」が人気エントリになることや、このブログでもGoogle Analysticsでの解析結果でコンテンツ上位5位以内に「IPOから学んだ事柄」が必ず入っており、IPOという言葉がITベンチャーで働く者にとって考えさせられる大きな問題となっていることはほぼ間違いない。
真にコーポレートガバナンスを理解しオーナーの利益と従業員含めた企業の利益の両方を追求するための哲学なき経営者が上場すべきでは無いと思う。そこでGW中に読む本として、オハマの賢人と敬愛を込めて呼ばれる、ウォーレン・バフェット氏に関する本を中心として4冊を購入した。金融・会計・経済と言った(私にとっては)専門分野とは異なる分野のため、多くの専門用語に時間を割かれながらもどれも非常に勉強になる本である。
尊敬できる経営者が運営する「企業を買う」(数十年単位の)バリュー投資により富を築いたバフェット氏の本と世界トップの頭脳を集めコンピュータ武装した天才集団LTCMによる裁定取引による荒稼ぎから破綻まで。この二冊を読み比べるだけでも学ぶべきことは非常に多い。
バークシャー・ハザウェイ社の年次報告書にて株主に向けて書かれる投資家必読ともいわれる「会長からの手紙」。それを聞きたいがばかりにバークシャーの株主になる人もいるというから驚きだ。その「会長からの手紙」を一冊にまとめたのが「バフェットからの手紙」であるが会計に関する用語が多く出てくるため、まずは上に示した順序で「最強の投資家バフェット」を読んでから、時間をかけてじっくりと「バフェットからの手紙」を購読するのがおすすめ。
バフェットからの手紙は、哲学書として一生手元においておき繰り返し参照したい一冊である。
l'essentiel est invisible pour les yeux