l'essentiel est invisible pour les yeux

Wednesday, December 06, 2006

社外の知識にアクセスする環境はどうやれば作れるか?

「イノベーションを行わない企業は死ぬ」
という本中の言葉を見たときに、中島さんがビルゲイツと大喧嘩したと書かれていた話をなぜか思い出した。イノベーションには大きなリスクを伴うがそれをしないと結果として死ぬことにつながる。という何とも厄介なもの。

イノベーションの実践方法についてのパラダイムシフトについて述べた本「OPEN INNOVATION - ハーバード流イノベーション戦略のすべて」では、ZeroxやIBM/インテルといった企業の取り組みが事例とともに紹介されている。研究開発から使用に関する権利まで全て自社内にとどめて独占するのがクローズイノベーションであり、このモデルは知識があらゆるところに普及した現在では成功しないという。「テクノロジーはそれ自体で価値を持つことは稀であり有効なビジネスモデルにつなげて初めて競争優位性となる」という表現が印象に残った。

2年ほど前に進路について考えていたときに、MOT(技術経営)に興味を惹かれたけどMOTではこの本に書かれているようなことを詳しく習うのかな。

大学の研究室での面白い研究成果や知識にアクセスしやすい環境を社内に用意する。研究室に投資をして教授や学生と自社の研究員の交流を増やすというのはインテルのアプローチだけど、大規模な投資を出来ない小さいところではどうするのがいいだろう。少し前に光学迷彩や透明マントが話題になって「これすごいな!」って盛り上がった(で、盛り上がっただけで終わった。)けど、面白い研究や新しい研究を自社の技術とつなげることを推奨するのがいいかも。

面白い研究(分野は様々)をチェックするようにする。
研究者を社内に招くようにしてブレスト。
研究室に突撃して話を聞いてブレスト。
お金を出して定期的に実際会う。

答えになってないな。
全く知らなかった技術へのアクセス手段を用意し、一人一人が"よく"考えることは重要だな思った。