l'essentiel est invisible pour les yeux

Tuesday, November 14, 2006

Binary Hacksが届いた

先日発売されたBinary Hacksが 届いた。

抽象化された世界で美しいコードを書いて感動できるのも、全て低レイヤの世界がしっかりとした土台を作ってくれているからである。土台が崩れたときには、その上のレイヤに気づかれた理論全てが崩壊してしまう。

先日読んだ、フェルマーの定理にも似たような話があった。
数学の世界というのは、証明というのが圧倒的な力を持つ。証明にいたらないものは"予測"と呼ばれる。証明は完全無欠であり、よく知られているピタゴラスの定理なども紀元前に証明されたわけだが、現在でもそれは定理であり覆ることは無い。

数学では予想の上に理論を展開することは非常にリスキーである。もし、何十年後にその予想が成り立たないと証明されてしまえばその上に築かれた数学会の何十年にも及ぶ知識の結晶が一瞬にしてくずれてしまうからである。

低レイヤを理解した上で、その上のレイヤ上で美しいソースコードを書きたいと常々思うのだが、なかなか実践できずサボっていた。OS30日本は1日目で挫折した。本重すぎ。

こう書くと、あまりにも技術LoveなT型人間に聞こえるが、T型が全く別の畑を持つT型人間を歓迎し、コラボレートしていくことで世の中を楽しくするようなモノを作っていけるんだろう。
横幅を興味の範囲・縦軸を知識の深さとして、TをⅡ、そしてⅢにしていくような感じ。

今日からBinary Hacksを一つずつ実践していき、より高レイヤで美しく効率的なプログラムを展開できるように努力を続けたい。

こういうすばらしい本を出版してくださった方には本当に感謝です。