スティーブ・ジョブズの面接試験、iPhone編を大学への通学途中に考えてみた。
Appleは携帯電話だけを提供する会社ではなく、PC, iPod, Apple TV, iPhoneといったプロダクトを元に、マルティメディアを楽しむためのエコシステムを提供する会社である。そしてその中心に位置するのがPCでありiTunesである。iPhoneという携帯電話のみで完結する気はさらさらない。PCからiTunes Storeを通してコンテンツを購入し、家にいるときはApple TVで楽しみ、外ではiPodやiPhoneで楽しむ。iPhoneは1つの端末でしかない。コンテンツを購入する場所が増えるのは消費者の混乱をもたらし、シンプルでもない。
「iPhoneでも音楽を購入できないと競争できない」と考えるのは、携帯電話のみをサービスとして取り扱っている会社ならではの発想ではないだろうか?Appleが提供するのは電話ではない。
PCとApple TVとiPhoneが実際に手元にあるライフスタイルを妄想してみた。
家の中のマルティメディアコンテンツをPCからiTunesを立ち上げるだけで管理できる。ポッドキャストや音楽をチェックしその日聞きたいマルティメディアコンテンツをiPhoneにSyncする。それで出かける。家に帰ったら映画の続きをApple TVで楽しむ。これは、iShuffleやiPodを持ち歩くときと全く変わらない感覚だ。
家の中のマルティメディアコンテンツは、iTunesで管理されるのが美しいしシンプルだ。
携帯電話で音楽をダウンロードするには、通信料金が必要になる。さらに、アメリカでiTunes対応携帯を出しているSprintやVerizonではそれぞれ一曲あたり2.5ドル、1.99ドルというプレミアム料金が加算される。
日本では携帯でショッピングをしたり音楽を購入する感覚が根付いている。
iPhoneの登場により、日本でもPCにインストールされたiTunesを中心としたエコシステムが普及するかどうか楽しみである。
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