1月28日21:00~NHKで第一回インドの衝撃が放送された。
トーマス・フリードマンも登場し"フラット化する世界"についてからインドの教育・Infosysとインドの実情を1時間の番組にまとめられていた。
フラット化する世界を読んだときに、静かな危機に鳥肌をたてたが番組を見ても同じだった。紙と鉛筆のみを持ち教室にぎっしりと詰まった学生・勉強しインドの発展に貢献したいという目標を持つ学生・勉学に集中できることが幸せですと語る学生・屋外の塾で傘をさしながら雨に濡れつつノートを取る学生。私の大学の講義では、インドと中国からの留学生が最前列に集中し、真ん中を空けて後方にその他の留学生が座る。そして、日本人が最後尾の列に座る。一日16時間勉学に励む。
どれほどの日本の学生が「何のために勉強する?」という質問にまじめに答えられるのだろうか?
戦後の日本はあんな状態だったのだろうか。豊かさの中でハングリー精神を育て国民の意欲を促進させる教育制度とはどんなものだろうか?急速に優秀な頭脳の需要が高まる中、優秀な頭脳を育成できない国は、急速に衰えても不思議ではない。
頭脳立国を掲げ頭脳を売り上げにつなげるソフトウェア産業において急速な発展を遂げるインド。21世紀日本の中小企業もインド・中国の優秀な頭脳にアクセスし、彼らの頭脳を活用しなければならないだろう。アメリカ企業がR&Dセンターをインドに設立するように、自社の雇用を自国に限らず展開していかなければ企業は滅びてしまう。21世紀の知識労働者が活躍する企業は、自社の発展を支える頭脳を育てる教育に対して還元することを求められるだろう。
これは、静かな危機でもあり大きなチャンスでもある。
優秀な頭脳がアジアに溢れイノベーションのチャンスが生まれる。そのフラット化する世界で自分が何をしていこうか?近頃ずっとそう自問を続ける。勉強することがたくさんある。
参考
インドの衝撃 第一回
インドのIT産業の躍進とR&D