l'essentiel est invisible pour les yeux

Monday, February 12, 2007

素朴な疑問::人は企業のどこに強烈なパッションを感じるのか?

大学は就職活動シーズン中である。

私の周りの範囲内だけでの見解だが、文系の学位を持つ人のほうが理系の学位を持つ人に比べて、自分がやりたい仕事について考え就職を決定しているように思える。理系の学位を持つ周りの知人で言えば、内定を貰えたところに就職を決定している率が高い。(理系学生も修士や博士になるともう少し結果が異なるかもしれない。)

人は企業のどこにパッションを感じるのか?

学生の場合、おそらく第1位は給与ではなく企業のカルチャーだろう。
「自由を追求する風土」や「トップマネジメントへの距離感の無さ」などはベンチャーへの就職を決定する大きな要因ではないだろうか。

そして企業側からすれば人を惹きつける為の自社のブランディングを行うことが今後ますます重要となる。優秀な頭脳はどこでも枯渇しており、どこの企業も喉から手が出るぐらい欲しいからだ。しかも、これがフラット化の影響により国内レベルでなくグローバルなレベルで進行する。Googleは世界中から優秀な頭脳を惹きつけるからこそGoogleたる由縁である。

例えば今就職活動をしていて「あなたは企業に何を求めますか?」という面接官の問いについて答えるとすれば次のようになる。
「自分よりも優秀な頭脳が集まる環境です。」

これは面接官に「俺には知識があるんだぜ!」と言っているわけではなく、膨大な知識が存在する現在において自分がどれだけ無知であるかと言うことを自覚しているからこそ優秀な頭脳と共に働けることを望んでいますと言いいたいのである。哲学者ソクラテスの言葉、無知の知とはよく言ったものであるなと感心する。(私は無知の知に気づくまで4年もかかった。)


就職に関連した楽しそうな記事を見つけた。

内定者インタビュー

友達の就職話を聞いたときにいつも思うのだが、私には同期と呼べる人たちがいない。
年齢が近い人もあまりいない。内定者飲み会の話などを聞くと時々羨ましくなる。
入社後待ち受けているのは新人研修や合宿ではなく、プロジェクトマネージャーが用意してくれる大量の仕事と期待というプレッシャーである。

1年前なら上記インタビューのような記事で企業を選択したかもしれない。

しかし、
現在なら(比較が極端だが・・)MITやIITの出身者といった世界有数の頭脳が集まる職場があればそちらに強烈に惹かれてしまう。かわいい女の子と一緒に働ける職場よりも、IIT出身のインド人女性の知識を共有できるほうが楽しいと感じる。同年代の友達から「変わってる」と言われるのも仕方が無い。。

自由は規律の土台に上になりたつ。
土台を形成するのは優秀な知識労働者の自己マネージメントである。
21世紀を創造する企業は、グローバルなレベルで優秀な人材のパッションを強烈に刺激し筋肉質な組織を作らなければならない。

と書いていて、UIEJで「金銭のためだけに働いているわけではない!」というある人の言葉を思い出した。組織の技術者魂と企業としての利益のバランスを保つためにも、魂を持つ天才技術者集団だけでなく、経験豊富でプロフェッショナルなトップマネジメントの存在が絶対条件となる。「ここで、なぜ日本では外部から雇うCEOのマーケットが無いのだろう?」とまた疑問が1つ出たが、教えてください社長。